生きづらいふ

人生をクリアに、シンプルに、さわやかに。

どうして人間の社会はこんなに人間にやさしくないのだろう?

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今夜は夜風が気持ちいいですね。今日は今までとは違うテイストで書いてみる。

 

 

僕は夜が好きだ。

 

いろんな人が活発に動き回っている日中は、なんだか落ち着かないし、気疲れする。

 

だけど、夜は一転して静か。同じ場所のはずなのに、日中とは別世界のように誰もいない。それぞれが自分の居場所に帰り、そこで思い思いの夜を過ごす。

 

そんな夜の世界が好きだ。今の季節だと、昼のうだるような暑さも夜になればどこへやら。気持ちのいい夜風が吹く。

 

こんな夜には外へ出て、散歩でもしたくなる。昼には道路をたくさんの人や車が行き交っていた。だけど、夜ならその数は少ない。とてもすがすがしい。世界を独り占めしている気分になれる。

 

夜の世界は、なんだか感傷的な気分にさせてくれる。さわやかで心地いい気分になるのに、なんだか泣きたくなるような感じがする。でも悲しいわけでもない。むしろ、すーっと心が浄化される。

 

太陽が照りつける日中は、活発にいろんなことが起きて、とてもストレスが溜まる。夜の暗闇はそんなストレスに覆いかぶさって、イヤなことや苦しいことを一時的に忘れさせてくれる。

 

ベランダに出て、夜風にあたってみる。クーラーが吐き出す人工的な風とはちがって、そよそよとさわやかな風が流れている。心の中にある闇をろ過するように、風が体を通り抜ける。

 

ふと、顔を空へ向けてみる。都会の夜空は、星が少ない。それでもいくつか星は見える。確かにそこに宇宙があるんだ、と改めて感じる。

 

宇宙に思いを馳せるといつも、自分のちっぽけさに気づく。自分だけじゃない。この社会や日本・地球までもが、とてもちいさなものに感じられる。

 

単なる現実逃避ではあるんだけど、受験とか就活とかそんなことどうでもいいだろ、と思えてくる。もうただひたすらに自分の心臓が元気良く動いていればそれでいいじゃないかと思えてくる。

 

地上から見上げる夜の空、夜の宇宙はシンプルな世界だ。そこには限りなく広い世界があり、点々と星が瞬いている。ただそれだけ。なにも複雑なことなどない。

 

だが、地上に目を下ろせば、そこには複雑な人間社会がある。ちっぽけな人間たちがそのなかで必死に生きている。人間たちのなかには、複雑な社会に耐え切れず、息苦しく生きている人がいる。生きづらくてしょうがない人がいる。そんな必要まったくないのに、自分からこの世を去る人がいる。

 

宇宙と同じで、人の人生だってシンプルなはずだ。ただそこにいるだけでいい。ただそこで息をしているだけでいい。自分の居場所はそこにあるはずだ。

 

どうして人間の社会はこんなに人間にやさしくないのだろう?

 

 

 

夏の夜空を見上げ、そんなことを想う。