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生きづらいふ

人生をクリアに、シンプルに、さわやかに。

知らない人に話しかけられるだけで自己嫌悪することになる

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最寄り駅から自宅へ帰る途中のできごと。改札を出て、駅前を歩いていると突然、女の人に話しかけられた。「Excuse me?」と。

 

英語だった。突然のことに驚き、スマホいじりを中断し、急いで顔を上げた。声の主は、色黒の女性。その人が外国人であることは、英語を話していることと見た目から判断できた。

 

しかし、何人かは分からなかった。少なくとも欧米の方ではなさそうだ。インドやフィリピンとかミャンマーとかタイとかそのあたり?とにかく、英語を話すアジア系の女性が僕に話しかけてきたのだった。

 

僕がスマホから顔を上げ、彼女を確認すると、少し僕に近づきながらまた英語でなにか話しかけてきた。しかし、何を言っていたか正直よくわからなかった。とりあえず、「Please」だけは聞き取れたから、何かをお願いしていることは分かった。

 

僕は最初、女性が道を尋ねているのだと思った。だから、はじめは女性の話に耳を傾けようとした。しかしよく見ると、女性の手にはなにか名刺サイズの紙が数枚握られていた。それを目にした瞬間、「あっ、お店かなにかの勧誘かな」と思った。

 

そう思い直した瞬間、僕はこれ以上この女性の話を聞いたらめんどくさいことになる、と思った。そして、「ノ、ノーセンキュー。ノーセンキュー。」と、か細い声で答え、そのまま女性の前から立ち去った。

 

僕が女性から数歩離れても、まだ女性は英語で何か話していた。しかし、何を言っているかまったく聞き取れなかった。

 

女性が完全に僕をあきらめ、話し声が聞こえなくなってから、僕の心は激しく動揺した。

 

「結局、あの女性はなんだったのだろう?勧誘だったのだろうか?それとも、道を尋ねたかったのだろうか?」

「もし、道を尋ねたかったのなら、僕はなんてひどいことをしたんだろう。」

「ノーセンキューなんて言って、断ってしまった。あれでよかったのだろうか・・」

 

僕の脳内で一挙にこんな考えが浮かび、不安になった。怖くなった。そして、自己嫌悪した。とっさの判断で勧誘の女性だと思い込み、ノーセンキューの一言だけ放って、立ち去ってしまった自分を嫌悪した。

 

1~2分ほど自宅へ向かって歩き続けると、だんだんと気持ちが落ち着いてきた。自己嫌悪したときには、とにかく自分自身に「大丈夫だ、たいしたことじゃない」と言い聞かせるようにしているおかげか、こういう風に動揺してもわりと短時間で心を落ちるけられるようになってきた。

 

結局のところ、女性が何の目的で僕に話しかけてきたのかは分からない。それに、あのとき僕がどういう対応をするのが正解だったのかも分からない。なんとかがんばって英語を聞き取り、女性の話を理解しようとすべきだったのか。それとも、僕がしたように女性の話に取り合うこともせず、立ち去ることが正解だったのだろうか。分からない。

 

勧誘だろうと、道尋ねだろうと、街で知らない人に話しかけられるのは苦手だ。突然、知らない人に話しかけられたら激しく動揺する。だけど、もちろん道を聞かれたら、しどろもどろかもしれないけどせいいっぱい教えようと努力はする。

 

だけど、勧誘はどうしていいか分からなくて困る。だいたいの勧誘は僕にとってどうでもいい店なので、話を聞くだけ無駄だ。だから、さっさと無視をして立ち去りたい。だけど、それは僕にとって難しい。「断る」ということが苦手だから。「あ、いいです」の一言を言うのにかなりの勇気が必要だからだ。

 

だから、本当は断りたいような街の勧誘でも、つい話を聞いてしまう。そして、どんどん相手のペースに乗せられる。でも、さすがに何かに契約してしまったり、どこかのお店に連れて行かれたり、連絡先を教えたり、というのはまずい。だから、相手の話がひと段落したところを見計らって、「あ・・・すいません、大丈夫です・・」と、言って立ち去る。

 

 たったこれだけのことでも、僕の心はかき乱される。恐怖と自己嫌悪とが混じったようななんともいえない嫌な感情になる。「あー怖かった!!あれで大丈夫だったのかな!!」と心の中で叫びたくなる。

 

ここまで書いてきて、自分でも「どんだけビビりやねん」と思う。そのうち、とんでもない勧誘にひっかかりそうでこわい。しかし、そう思っているからこそ、今日あの女性の話に耳を傾けなかったのだ。結局、自己嫌悪はしたけども。

 

街中で知らない人が話しかけてくるときは、道尋ねの人以外はろくなことがない。だから、街では誰にも話しかけられたくない。

 

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