生きづらいふ

人生をクリアに、シンプルに、さわやかに。

頭と心がリンクしてくれない問題

僕は自分の生きづらさを解消するために、今在学している大学の学部を選んだ。人間とは?人間の心とは?人間の人生とは?といった疑問を解消したかったのだ。そして、大学4年になった今、その疑問は解消されたのか。生きづらさは解消できたのか。

 

結論からいえば、一応の答えは出た。しかし、それは僕が追い求めていたような答えではなかった。僕が大学入学前に、思い描いていたような理想的な答えではなかった。しかし、きっとこれが答えなんだろうとあきらめざるを得ないんだと気付いてきた。

 

人間とは?人間とは、不完全な生きものである。

人間の心とは?人間の心とは、それを完璧に理解することは難しいものである。

人間の人生とは?人間の人生とは、不完全なものである。

 

僕は、これらの問いに対する完璧な答えを求めていた。それを知ることで、生きづらさを解消したかった。こう生きれば、人生は生きやすくなる、という道が欲しかった。だから4年間学んだ。(現時点では3年間)

 

しかしいくら知識を集めても、いくら考えても、心のもやもやが完全に消えることはなかった。明瞭な答えにたどり着くことはできなかった。代わりに出た結論は、「人間なんて不完全なものだ」ってことだった。

 

この世は完璧じゃない。意味わかんないくらい大勢の人がいて、一緒に暮らしている。意味わかんないくらいいろんな人がいて、いろんな人生がある。どの人生も決して完璧ではなく、もやもやした部分やどろどろした部分がある。人間はどこまでも不完全。

 

こんな当たり前のことにやっと気づいた。ずっと完璧を追い求めてきたけど、やっとそんなの無理だ、ということに気付いた。だけど、まだどこかで納得できていない。諦めきれていない。頭では分かっている。「この世は不完全だ」と。しかし、僕の心はまだきちんと理解していないみたいだ。 

 

いろんな本を読んだりして集めた知識を頭では理解している。人生は、人間は不完全だということも理解している。けど、僕の心はまだ納得がいっていないようだ。僕の心は往生際が悪い。いまだに完璧を追い求めようとしている。虚しい行為だと頭では理解しているのに。

 

頭と心。同じもののようで、同じでない。リンクしているようで、リンクしていない。頭では分かっているのに、心は理解しようとしていない。なぜだろう?どうしたら頭のなかの知識・思考を、心にまで落とし込むことができるだろう?

 

僕の心は、化石のように古い状態のまま、変わろうとしてくれない。

 

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

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