生きづらいふ

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「人生なんて死ぬまでの暇つぶし」という処方箋

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人生なんて死ぬまでの暇つぶしでしかないんだと思います、ほんとに。勉強、遊び、受験、結婚、出産、仕事とか、いろいろライフイベントは山ほどありますけど、これ全部ただの暇つぶしなんですよ。

 

去年だかに、中島義道さんの『働くことがイヤな人のための本』という本を読んだんですが、この本のなかに、「人生には理不尽なことがたくさんあるが、最も理不尽なことは”死ぬこと”だ」、っていう箇所があるんですよ。

 

そして、「人はその最大の理不尽を受け入れるために、なんとかして自分の人生に意味を持たせようとして働くのだ。」という旨のことが書いてありました。これだけ一生懸命に生きても、最後には死んですべてなくなってしまうというとんでもなく理不尽な現実を前にして、それでも自分の人生には価値があり、無駄ではないのだ、と自分を納得させるために仕事をするってことらしいんですよ。

 

この本では、「なぜ働くか?」に主眼を置いてますが、これって仕事以外のイベントも全部同じで、結局なにもせず無意味に死んでいくのが納得できないから、みんななにかしら意味のあることをやりたくなるんですよ。とくに現代なんて、普通に生きていれば普通に命の安全は保障されてますから、ほかに生物としてやることがないんですよ。

 

 

僕がこのブログをせっせと書いているのだって、暇つぶしですよ。学生が勉強するのだって、社会人が働くのだって、もともとは暇つぶしにやっているだけなんだと思います。ブログを書くのと、数学の問題を解くのと、会議をするのは、ひとつの「作業」をこなしているという意味では同じことです。

 

もちろん、暇つぶしだからといって、適当にやっているわけではないですよ?誰もが、勉強や仕事を一生懸命やっています。しかし、それをもっと広い視点から見ると、死ぬまでの暇つぶしなんだ、ということです。自分の人生を充実させるための暇つぶし。

 

だから、受験や仕事や結婚など、重要なライフイベントのことで頭を悩ませたときは、「これもただの暇つぶしなんだ」と思って、気楽に考えたほうが、より自分の人生を楽しませることができるんじゃないかな、と思います。人生は死ぬまでの、真剣な暇つぶしタイムってことです。

 

適当に生きることを推奨しているわけではなく、人生に対して力みすぎたときのための処方箋としてこの考え方が有効なのでは?と思っているのです。肩肘張って生きているよりは、気楽に生きていたほうがいいじゃないですか。

 

働くことがイヤな人のための本 (新潮文庫)

働くことがイヤな人のための本 (新潮文庫)