生きづらいふ

人生をクリアに、シンプルに、さわやかに。

HSPの僕が体験してきたリアルな日常の一コマ

これまで、さんざんいろんな精神的な病気や障害・傾向を表す言葉を自分に当てはめてきた。

 

アスペルガー症候群・ADHD・社交不安障害・対人恐怖症・アダルトチルドレン・真面目系クズ・愛着障害・自己愛性パーソナリティ障害...etc

 

そこに新キャラとして登場してきたのが、HSPだ。

 

HSPに関しては3-4年前に知ったはずなのだけど、当時は「自分も当てはまるんだろうなあ」と思いつつ、天の邪鬼な思いがあったのか、あまりその言葉にすがりたくないと思っていたのか、そこまで興味を持たなかった。

 

だけど最近はHSPのことばかり考えている。

 

HSPという、治す治さないの次元ではなく、うまく付き合っていくしかないものに対して、どう向き合いながら生きていくのがいいのか。それについてばかり考えている。一方で、「自分はHSPだから仕方ない」とどこか盾にしてしまって、逃げていたり、サボろうとしているんではないか、という葛藤も感じている。

 

そんな中で、でもやっぱりいろいろ振り返ると、ぼくはHSPの気質を持っているんだろうなと思うことが多々ある。それらを改めて思い返すことで、何が苦手なのかを自分自身でしっかり認識したい。

 

大きな音・大量の声が苦手

今はあまり苦手に感じないが、小さい頃は苦手だった。

 

まず中学生くらいまで映画館の音量が怖くて苦手だった。耳を塞いで音量を調整しながら観ていた記憶がある。たしか高校生くらいに友達と映画館に行った時には、平気になっていたので「あ、大丈夫だ」ととても安心した記憶がある。

 

それから、小学校2年生くらいだったか。休み時間の教室にいた時、特別そのとき騒がしかったわけではないと思うのだけど、なぜかその時のみんなのがやがやとした騒ぎ声に我慢ができなくて、頼むから静かにしてくれという思いで、突然教室の端っこから「うるさーーーーーい!!」と叫んだことがある。

 

いまは極端に苦手ではないと思うが、ものすごい大量の人が喋っている空間は苦手かもしれない。

 

人の感情が移る

人が怒っていると自分も影響を受けたりする。

 

高校生で、部活の部長をやっていた時、イベントの準備でかなりプレッシャーを感じて追い込まれていたタイミングで、先輩が同期の男子にすこし注意をした場面があった。同期も僕と同じようにプレッシャーを感じていたはずでピリピリしていたので、注意されたことでカッとなって一言悪態をついた。

 

それを見ていたら、なぜか僕もスイッチが入ってしまい、一気に感情が爆発して手に持っていたものをぶん投げてしまった。それを見た先輩が同様に僕にも注意をしてきたのだけど、そのあとはあまり細かい記憶がなく、とにかく感情が爆発して、猛烈な怒りのあとに、ぼろぼろ泣いてしまった。そして過呼吸になった。

 

また、感情が移るというより、人の感情に強く影響を受けるという例だけど、仕事で僕を含めて3人でオンライン会議をしていた時、僕以外の2人が大喧嘩を始めた。喧嘩というか、一方がもう一方にものすごく怒っていた。

 

なんとかその会議が終わったあと、なぜか動揺が止まらず、気持ちが沈みっぱなしだった。僕はまったく怒られていないし、関係なかったのだけど、人が怒っているというだけでものすごいストレスを感じた。

 

最悪のケースを想像してしまう

これは以前から強迫性障害に近いのではないかと思っていたのだけど、やってはいけないこと・起きてほしくないことを一瞬想像してしまう癖がある。癖というか勝手に頭に浮かんでしまう。

 

たとえばホームで電車を待っている時。ほぼ毎回と言っていいほど、電車がホームに入ってくるタイミングで、「あ、いま前に進んでホームに落ちてはねられてしまったらどうしよう」という考えが頭をよぎる。

 

そして「だから絶対にこの足を前に進めちゃいけないぞ」と言い聞かせている。ちょっと大げさに表現してしまっている気もするが、なんというかこう、やってはいけないと思えば思うほど、なんかそれをやってしまうような感覚になるのだ。

 

もはやこれはHSPとは違うのかもしれないが。

 

こないだ見つけたこの動画の3:28〜の箇所が上記の心理状態とかなり似ていて、他にも同じ感覚の人がいるんだと思って安心した。

 

youtu.be

 

グロテスク・暴力的なものが苦手

小さい頃は、血が出るアニメが苦手で、ワンピースですら見れなかった。いまはワンピースくらいの感じであれば見れないことはないが、血が出るような場面は基本得意ではない。

 

その他、グロテスクな表現だったり、激しい感じの作品は苦手だ。

 

ただ、なぜか洋画や海外ドラマは比較的平気だったりする。あ、でもプリズン・ブレイクは序盤で指を切り落とすという場面があって、そこで見るのをやめてしまった。

 

そんな感じで痛みとか苦痛を感じる描写が苦手なのかもしれない。たしかサンクタムという洋画では、水没してしまった洞窟のなかから脱出するような話だったのだけど、途中でメンバーの一人が大怪我をして動けなくなってしまったので、やむなく自ら水中に沈んで溺死してしまうという場面があって、そのシーンが苦しすぎて見るのをやめてしまったこともある。

 

あとはなんとなくだけど、アニメや漫画は実写より感情表現が強い感じがするし、実写邦画なんかも日本人だからこそ感情をよりリアルに感じてしまって、ネガティブな感情をより強く感じてしまうような気がして、あまり好んで観ない。見るとしてもコメディチックなライトなものが多い。

 

自分の意見を言えない

これはもはやHSPに起因するものなのかわからない。

 

小さい頃から、言えなかった。最近まで、そもそも自分には意見がないのだと思っていたけど、ないというより「あるけど言えてない」ことのほうが多い気がする。

 

自分の意見など言ってしまったら、相手に迷惑をかける・嫌われる・バカにされる。あまり的確に表現できていないのだけど、そんなような思いがあって自分の意見を押し殺している。

 

自分の意見を言うくらいなら、相手の意見に合わせていたほうが1,000倍楽だ。自分が我慢して済むのであればもうそれでいい。自分の意見など言わさせないでくれ。ぼくはもういいから。そっとしておいてくれ。人付き合いのときは基本そんなスタンスでいるような気がする。

 

書いていて思ったけど、↑は母親もよく言っていた。「私はいいから」「そっとしといて」と。よく似た親子だ。だからふたりとも友達がいない。

 

もっと細かいところまで掘り出せば無限にあると思うのだけど、僕が自分でHSPっぽいなと思う主なところはこんなところだろうか。これらを再確認した上で、じゃあどうしていくのがいいのか。避けれるものは避ければいいと思うのだけど、それ以外のどうにもできないものや、特に自分の意見を言えない点はけっこう困るというか、人に迷惑をかけるので悩ましい。