生きづらいふ

人生をクリアに、シンプルに、さわやかに。

心配性なHSPが海外旅行をした結果(後編)

9月30日に無事に日本に帰国しまして、2週間強のアメリカ旅が終了した。

 

本当に一生想い出に残るような素晴らしく楽しい充実した旅ができた。こんなにアメリカを好きになるとは思っていなかったので自分でもかなり意外なのだけど、本当にまた行きたいと思うし、アメリカ以外にもいろいろと海外に行ってみたいと思うようになった。

 

単純に旅として楽しかったのももちろんだけど、はじめて欧米圏に行ってみて日本やアジアとは違ういろんな文化や価値観に触れることができたこともとてもよかった。それによって考え方の幅が広がった部分や、価値観が少し変わるような影響もあったので、それはそれでまた別の記事として書いてみたい。

 

とりあえず今回は前回のボストンと同じく「HSPが海外旅行にいくとどうなるのか検証」というテーマの後編を。その前にまずはざっくりボストンの後の旅程と感想を簡単に。

 

ボストン旅のその後

旅程としては、ボストンから6時間ほど飛行機に乗って、アリゾナ州のフェニックスへ渡った。ボストンはアメリカの東海岸だけど、アリゾナはもう西海岸よりなので北米を横断する形。

 

フェニックスでレンタカーを借りて、そこから北へ2時間ほど移動してセドナという街へ。セドナは日本人にはあまり馴染みない場所なのだけど、アメリカの人からするとかなり人気の観光名所らしい。僕も今回の旅までは知らなかった。

 

簡単に言うとグランドキャニオンに近い場所で、岩山のようなものがそこかしこに乱立している中に存在する街。ただグランドキャニオンとは違って岩山が赤くなっている。ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンのような感じ。というかたぶんビッグサンダーマウンテンはセドナがモデルになっていると思う。

 

そこに数日滞在して、大自然を満喫した。すべての景色がとんでもなくすごかった。いくつか写真をTwitterにあげているのでよろしければそちらもご確認ください。

 

その後はまたセドナからフェニックスへ戻り、再び飛行機に乗って最後の目的地ロサンゼルスへ。ロスは最後に日本に帰る飛行機に乗るために寄ったくらいの感じだったので、あまりロスでなにかする予定はそこまでなかったのだけど、僕のわがままでせっかくならどうしても大谷翔平を観たいということで、エンゼルスの試合を観たりした。

 

そしてロスから日本へ帰ってきたという形。素晴らしい旅、一生想い出に残る新婚旅行になった。

 

それでは本編へ。

HSPが海外旅行するとどうなるのか(体調面)

ボストンに続いて、ほとんど問題なかった。

 

ただセドナ滞在中に1日だけ、強い頭痛が出てしまったことがあった。

 

その日は7時から19時くらいまで1日ツアーに参加していて、10人くらいの他の参加者の方々と一緒にバスでいろいろ見て回るという状況だった。すべての観光が終わってあとは3時間くらい走って帰るだけという状況でのバス車内で頭痛が出てしまった。

 

その日のすべての工程が終わったという安心感から疲れが出てしまったのもあると思うが、もう一つ原因としてありそうなのが、最後のバス車内でけっこう参加者同士が仲良くなり始めていてかなり会話が盛り上がっていて、その状況下で狭い車内にいることがすこしストレスフルだったように感じた。

 

たぶん近くで大勢が盛り上がっていて、そこに自分がぽつんと存在している状況があまり得意ではない。孤独感とか置いてけぼり感があるからというわけではないのだけど、なんともいたたまれない気持ちになってしまって少しストレスを感じる。

 

それでその時は若干緊張状態になってしまって、頭痛が激しくなってしまったのかなと思う。

 

ただそれ以外はほとんど体調で困ることはなく、むしろ日本にいるときより断然体調がよかった。

 

HSPが海外旅行するとどうなるのか(メンタル面)

こちらも大きな問題は起きなかった。

 

ただ場面場面で若干HSP特有のストレスを感じることがあった。

 

①車のスピードが少し怖かった

フェニックス→セドナのレンタカー移動に関して、恥ずかしながら免許を持っていないので運転は奥さんに担当してもらったのだけど、アメリカは日本より制限速度が早めなのと、フリーウェイ(高速道路)は車も少なくてスピードを出しやすい状況なので、それなりのスピードを出して走っていた。

 

それが助手席に座っている僕にとっては少し怖かった。とはいえあまりノロノロ走っていると車の流れを止めてしまうので仕方ない部分もあったのだけど、「も、もう少しスピード落としてもいいんじゃない...?」という不安を感じてしまった。

 

ただその時、窓を開けて走っていて、それによって風の音がかなり強く聞こえる状況だったのでその音で恐怖感が増していた部分もある。実際に閉めてみたらかなり安心できるようになった。大きな音とかスピードを体感するような音が苦手で、自転車で坂道を下るのも怖いし、ジェットコースターも得意ではないのでその辺がここでも出てしまった。

 

②治安に対する不安

ロサンゼルスはあまり治安が良くない、と聞いていたのでかなり警戒していた。

 

コロナ以降、浮浪者がかなり増えてしまってそこかしこにホームレスの方がいたり、よくない薬の影響でおかしな挙動をしている人がいたりだとか。なのでなるべく街を出歩かない方が良いのでは、と思っていた。

 

特に電車はかなり治安が悪いのでできることなら乗らないほうがいい、と聞いていたのでなるべくなら電車には乗りたくなかったのだけど、どうしても乗ったほうがいい場面が出たので結果乗ることにした。

 

ただやっぱり不安だった。不安で不安で仕方なかったというほどではないけど、「本当に大丈夫かなあ...」という感じだった。一方で、もうだいぶアメリカに慣れてきていたので、多少なんかあってもなんとかなるのではないか、とか、もしなんかあればすぐ降りればいい、と割り切れる部分もあったのでそこまでストレスフルではなかった。

 

結果、長いこと電車に乗って、一応無事に移動できたのでよかったのだけど、やっぱり多少の「おやおや?」となる場面はあったので、それについてはあとでTwitterで呟いておく。

 

③めちゃくちゃいい人だったのに疑ってしまった

エンゼルスの試合を観た後、スタジアムからホテルまで車で1時間ほどかかる距離だったので、Lyft(リフト)という配車サービスを使うことにした。フランクという名前のドライバーさんが拾ってくれたのだけど、「試合はどうだった?」と気さくに話しかけてくれたりした。主に英語ができる奥さんが会話してくれていたのだけど、本当にいい人でホテルまでの1時間ほどいろんな雑談をしていた。

 

で、その会話の中で「あした日本に帰るんです」という話をしたら、「何時の飛行機なの?」と聞かれたので答えると、「そしたら明日、ホテルから空港まで送っていこうか?」と。しかもLyftのドライバーとしてでなく、単に好意で送ってくれると。

 

めちゃくちゃいい人そうだったので、お言葉に甘えてお願いすることにしたのだけど、正直どこかで「本当に?」と疑ってしまった自分がいた。何か本当に悪いことをしようとしている人には見えなかったのでそこまでは疑わなかったけど、もしかしたらLyftを通すより直接もらったほうが稼げるから言っているのかな、などと邪推してしまった。

 

ただどちらにせよ好意で送ってくれるものの、さすがにいくらかお支払いしたほうがいいだろうということで奥さんと相談して「いくら渡そう」と決めていた。この金額を決める時も僕のなかではいろいろ葛藤があって、上述の「稼ぐためにやっているのでは」という邪推が少なからずあったので、「これじゃ少ないよ、やった意味なかった」みたいに思わせてしまうのでは、とか考えてしまって本当にこの額でいいのか心配してしまっていた。

 

で、翌日予定通りに迎えに来てくれて、また車中で楽しく雑談しながら空港まですばやく送ってくれた。別れる時に、本当にありがとうと伝えつつ、お金を渡そうとしたのだけど、「いやいやいらないよ!」と。そのままフランクは1ドルも受け取らずに行ってしまった。

 

本当にただのいい人だった。ちょっとでも変な邪推をしてしまった自分が恥ずかしかった。フランクにはなんのメリットもないと思うのに、めちゃくちゃ朝早く(※)に迎えに来てくれて送ってくれるなんて本当なのか?と思ってしまっていたのだけど、本当にただただ親切な人だった。(※朝7:30に迎えに来てくれた)

 

心配性というか、用心深いというか、そんな性格が故に人に対する警戒心が強いので、こんな風に思ってしまったのだけど、世の中にはこんなにいい人もいるんだと知ることができて感動した。同時に自分を恥じた。フランク本当にごめんなさい。そしてありがとう。

 

一方で、この警戒心のおかげでこれまで避けられたトラブルとかも少なからずあるので、完全に否定するものでもないとは思うけど、こういう人もいるんだと知れてちょっと人を疑いすぎるのをやめようと思うきっかけになった。

 

総括とアドバイス

改めて全体を通して、本当に素晴らしい旅だった。

 

もっと体調を崩したり、心配事でいっぱいになってしまったりするのかなと思っていたのだけど、ほぼ杞憂に終わった。なぜここまで楽しめたのか不思議なくらいで、帰国してからも毎日のように「なぜこんなにうまくいったのか」とその要因を考えているのだけど、せっかくなのでその辺の話もまた別記事で書いてみたい。

 

ひとつ要因として確実にあるのは、奥さんがかなり気を配ってくれたこと。僕がいっぱいいっぱいになりすぎないように、予定を詰め込みすぎず余裕を持たせてくれていた。ほんとうはもっと行きたかった場所があったはずなのにそれを削ってでも、ゆっくりなスケジュールにしてくれた。本当に感謝です。

 

最後に、HSPが海外旅行する時のアドバイスをまとめる。

  • 治安のいいところに行こう
  • 楽な格好で行こう
  • 現地の人とコミュニケーショを取ろう(英語勉強しよう)
  • スケジュールに余裕を持たせよう
  • 人を疑うのをやめよう

ということで、無事にHSPでも海外旅行を楽しむことができたので、もし同じようなケースで不安を感じている方の参考になれば幸いです!