生きづらいふ

人生をクリアに、シンプルに、さわやかに。

人生に絶望していた僕を救ったことば

去年の秋は僕にとってかなり辛い時期だった。

 

なにか辛いできごとがあったわけではない。病気やケガをしていたわけでもない。

はたから見れば、いたって普通であったと思う。

 

しかし、僕の内面ではかなり強烈な劣等感がうずまいていた。

原因はよくわからない。もともと自己評価が低く、周囲と自分を比べては「なんて自分はダメなんだ・・・」と落ち込むタイプだった。それが、いつもより激しくなった感じだった。

 

とにかく自分のことが嫌いだった。たびたび、自分の頭を壁に打ち付けたくなる衝動に駆られた。当時はそこまで自覚はなかったが、今思えばそうとう病んでいたみたいだ。

 

 

今までにないくらい強い怒りを感じることもたびたびあった。嫉妬なのか、嫌悪なのか、その怒りの正体はなんだかよくわからないが、とにかく猛烈な怒りが突然こみ上げてくることがあった。

 

すべてを破壊したい。もうなにもかもぐちゃぐちゃにしてしまいたい。そんな強い衝動に駆られた。

 

こんな状態が1ヶ月~2ヶ月ほど続いた。めちゃくちゃ辛かった。“死にたい”と本気で思ったことはないが、“生きたくない”となら本気で思っていた。こんな自分のままで生きるのはもう嫌だ、と。

 

 

しかし、11月のある日に読んだ本がきっかけで、それまでの鬱々とした日々に光が差した。

 

それは「不幸にする親ー人生を奪われる子ども」という本だった。

 

不幸にする親―人生を奪われる子ども

不幸にする親―人生を奪われる子ども

 

 

この本の後半に書かれていたある一文が、僕の心に深く突き刺さった。

残念ながら今、手元にこの本がないので正確な文が分からないが、僕の言葉でその一文を紹介しようと思う。

 

この本に書かれていた、心を癒すための人生アドバイスにこんな言葉があった。

 

「恐怖心や不安はいったん置いといて、あなたがやりたいことは何か考えてみてください。」

 

実際に書かれていた文章とはだいぶ違うと思うが、内容的にはこんな感じだったはずだ。

 

僕にはいろんなコワイものがある。人間関係や社会など、いろんな人々に囲まれて生きることがコワイ。これらを恐れるあまり本当はやりたいのに、コワイという理由で、勝手に自分のなかでできないことにしてしまっているものがたくさんある。

 

でも、そういう恐怖心や不安をいったん忘れて、というかそれらがまったくないとして、自分がやりたいことは何か?と考えたとき、心が一気に晴れた。

 

「そうか!やろうと思えばできるんだ!」と思えた瞬間、すーっと心が軽くなった。一瞬にして、人生に希望の光が差し込んだ。

 

この言葉に出会った日以降、多少の浮き沈みはあるが、あの時のようにどん底まで気分が落ち込むことはなくなった。本当にこの言葉に救われた。それまで、大きくて重たい扉のある真っ暗な部屋に閉じ込められていたのに、その扉がガチャリと開き、明るい光が差し込んできたようだった。

 

本にはこの言葉以外にも、いくつか人生へのアドバイスが書かれているので、興味がある方はぜひ手にとって見てみてほしい。