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生きづらいふ

人生をクリアに、シンプルに、さわやかに。

働くってなに?それは、お金を払いたいと思わせるほど、人を歓ばせること

この間、ブックオフの新春ウルトラセール(本20%OFF)が開催されていた。(現在は、終了している)

 

このときに86円で買った本が思いのほか良書だった。買ったのは、山田ズーニーさんの『おとなの進路教室。』人気コラムを一冊にまとめたものらしく、人生や仕事に関する良質なコラムがたくさん収録されていた。

 

なかでも、「働くってどういうことですか?」というテーマを扱ったコラムから学べることがたくさんあったので紹介したい。

 

今年の4月に大学4年生になり、本格的に就活シーズンを迎える僕にとって、「仕事」や「働くこと」はもはや他人事ではない。真剣に、働くことに向き合わなければならない時期にきている。

 

しかし、働くっていったいどういうことなんだ?と疑問に思ったのは、1度や2度ではない。「なんで働かなきゃいけないの?」「働きたくない・・・」って思うこともしばしば。

 

そんな僕に、「働くとはいったいどういうことか」という疑問に、いままででもっともしっくりくる解答を与えてくれた箇所があった。

 

 もしも、

「いまから外に出て、五千円稼いできてください」

と言われたら、あなたは、どうやって稼いできますか?

稼いでくるまで、家には帰れません。友人、知人、すでに頼っている組織に頼ってはいけません。知らない人の中で。もらったり、借りたりしてはいけません。ギャンブルもなし。あくまで、「生身の自分ひとつで、仕事をして、五千円稼いでくる」のです。

 

僕だったら、どうするだろうか。片付けベタな人を探して、部屋の片付けの手伝いでもするかな。1人1000円でやって、5人捕まえるとか。

 

数々の例外はありますが、「仕事」というものの原点に立ち戻ると、「その行為で、お金がとれるかどうか」だと思います。

 

「お金」は、どこからくるか?というと、必ず、「人間」から出てきます。 つまり、「1人の人間を歓ばすか、役に立つか」です。そうしないと、自分には、たとえ1円たりとも入ってきません。単に、歓んでもらえた程度ではだめです。

 

まず、1人の人間を、「お金を払いたい」と思わせる域まで、歓ばすことができるか?

 

 仕事とは、利益を得ることでも、社会に貢献すること、でもない。もっとシンプルで単純明快なもの。ずばり仕事とは、「お金を払いたいと思わせるほど、人を歓ばせること」。

 

仕事は、1円でもいいから、人に対して、「この人にお金を払いたい」と思わせるだけの、役立ちなり、歓びなりを、自ら提供していくことだと思います。 

 

これが山田ズーニーさんなりの、「働くこと」の定義。これが、いままでのなかで1番、分かりやすくて納得のいく定義だった。「働く」ってもっと複雑で、ハードルの高いものだと思っていたが、じつはとてもシンプルなもの。

 

ここで重要なのは、「自ら提供していくこと」だと思う。誰かの役に立つこと、誰かが歓ぶことを、自分から与えていくということに価値があるのだと思う。積極的に人の役に立つことで、はじめてお金が発生する。

 

で、もっともっとシンプルに考えていくと、これは単なる「贈与」行為なのではないかと思う。

 

つまり、1人の人間がもう1人の人間に、「歓び」を与える。それに対して、与えられた人間がなにか「お返し」をする。仕事も突き詰めれば、たったこれだけのことだ。単なる贈与の関係にすぎない。

 

ということは、「お返し」はなにもお金じゃなくてもいいわけだ。食事でもいいし、相手が欲している物でもいいし、寝るところを提供するのでもいい。今度は、自分が相手に「歓び」を提供すればいいわけだ。

 

岡田斗司夫さんが言う「いいひと戦略」や、おなじく岡田斗司夫さんと内田樹さんの『評価と贈与の経済学』で言っていたこととは、こういうことなんじゃないかと思う。

人になにかを与えられる「いい人」が経済を回す (『評価と贈与の経済学』を読んで)

 

お金を稼ぐことに奔走する社会システムに限界が出てきた。だから、ここで1度原点に立ち返って、人に「歓び」を提供しあうことを重視しようよ、と。

 

「働くこと」や「仕事」は、そんなに複雑なものではない。ごくシンプルなもの。1人の人間を、相手に「お返しをしたい」と思わせるほど、歓ばせること。それが働くということ。

 

僕はまだまだ、「働く」ということを肌で実感できていない。どうやったら人を歓ばせることができるのかも分からない。だけど、これからの日々、ほんの小さなことでもいいから、1人の人間を歓ばすことができるような行動を積み重ねていきたい。

 

おとなの進路教室。

おとなの進路教室。

 

 

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