興味本位で聞いてみた。この22年間を振り返ってみると、母親にあまり褒められたことがない。しかし悪いところはたくさん指摘されてきた。「どんくさい」「どうしようもない」とさんざん言われてきた。
そこで興味本位で母に聞いてみた。ついでに2人の弟たちのいいところも聞いてみた。すると、まず次男のいいところを答えた。「やさしい」と。そして三男は「思いやりがある」と。うん、納得だ。
「俺は?」とうながすと、「うーん、そうだねえ...」と悩みはじめた。「おいおい、俺はないのか」と軽くつっこみつつ、再度うながすと「なんていうかなあ...どんな人に対しても同じ態度で接することができるところかなあ」と。なるほど、なるほど。まあたしかにそうかもしれない。すべての人にいい顔をしがちだし。
しかし気になったのはそのあとだ。「一から十まで父親そっくりだ。」と母はつぶやいた。出た!このせりふ!1年2ヶ月前も聞いたぞ、このせりふ!10年以上にわたって、嫌い続けている父親と僕はそっくりだと。ええ、ええ、そうですか。じゃあ僕のことも嫌いですか、ええ、そうですか。なるほどなるほど。
僕はねえ、悲しかったんですよ。いままであんまり褒められたことがなかったんですよ。学校のテストで良い点数を取ったとき、「93点だった!」と褒めてもらおうと報告しても、「まだまだぁ、100点じゃないとぉ」と、決して素直に褒めてくれなかった。ただ素直じゃないだけ、っていうのは分かってるんだけど。
期待しちゃいけないんでしょうねえ。いいブログネタになったってことでポジティブに捉えておこう。