生きづらいふ

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とある島に旅行してきて感じたこと

先日、とある島に旅行に行ってきた。東京から船で行ける距離の島。そこで感じたことをまとめておく。

 

生きづらさと人口規模は関係しているのかもしれない

島なので、東京に比べると人口が少ない。たしか8000人くらいしかいない。なので、街を歩いていても、全然人がいない。真昼間でも閑散としている。

 

人が少ないことに清々しさを感じた。東京近辺で暮らしていると、どこにいっても人がたくさんいて、無意識のうちに神経がすり減ってしまう。とくに僕はつねに人目を気にしてしまうので余計につかれる。島は人が少ないのですごく過ごしやすく感じた。

 

それと、人が少ない分、出会った人たちに対して、より親近感を感じた気がした。ホテルの従業員、飲食店の店員さん、ほかのお客さん、お土産屋さんの店員さん、観光地ですれ違った人たち。行った先を共有している数少ないひとたちと出会うことで、その出会いがより印象に残りやすくなった。

 

東京ではいちいちすれ違った人の顔とか店員さんの顔など覚えてないけど、島で出会った人たちについてはよく覚えている。

 

単純に人が少ないことと、人が少ない分、出会いが印象的になること。東京近辺にいるよりも、生きづらくない環境だなと感じた。(単純に、旅行は楽しいものだからそう感じただけというのもある。)

 

 

やっぱり集団行動は苦手だ

今回、4人の友人たちと行った。僕も含めて5人。5人で行動していて、やっぱり集団行動は苦手だな、と再確認した。旅行自体は総じて、すごく楽しめたし、集団行動のなかで嫌な思いをしたわけでもないんだけど、終始、居心地の悪さみたいなのはあった。

 

水曜どうでしょう」というバラエティ番組がある。いま「真田丸」にも出演している大泉洋を世に出すきっかけとなった北海道の番組だ。この番組は大泉洋と鈴井(通称ミスター)の2人と、2人のディレクターでいろんな過酷な旅をする番組。

 

4人で日本中や世界中を旅する番組なんだけど、鈴井さん(以下、ミスター)はあんまり喋らない。ミスターの自伝的私小説、『ダメ人間』と『ダメダメ人間』を読むと、番組からはうかがえないミスターの影の部分が分かる。ミスターは若いころから、自己愛と自己嫌悪に苦しみ、もがいてきた人物だった。

 

そんなミスターと自分を重ねて、似てるところがあるな、と感じた。そのうえで、「水曜どうでしょう」を見ると、ほとんどしゃべらずにもくもくと旅をするミスターに共感するし、「あ、別にしゃべらなくてもいいんだ」と勇気をもらえる。

 

(この説明だけだとミスターや水曜どうでしょうに対して間違った印象を与えそうだけど、水曜どうしょうは最高におもしろいバラエティ番組ですよ。)

 

今回の僕の旅行のなかでも、ミスターのように無理に集団に溶け込もうとせずに、自分のペースを大切にして過ごすように意識していた。そのおかげで、無駄に消耗することなく旅行を楽しめた。

 

まとめ

表面上は純粋に旅を楽しんでいたけど、内面ではいろんなことを感じ、思いながら旅をしていた。たぶん島に行ったのははじめてだったし、自分がもしここで生まれ育っていたら、あんまり生きづらくなかったんじゃないかな、とか思っていた。けど、あんまり人口が少ないと人間関係が密接すぎてそれは嫌だな、とも思って、やっぱりほどよい規模の地方都市が住みやすそうだな、と。

 

あと、島は自然がすごかった。見たこともないような景色を見たりした。山も、海も漫喫した。五感フル稼働の旅でございました。

 

ダメ人間 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

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